ポーカー・プラットフォームを作っているのに、AI が今まさに私たちのインフラをデプロイしようとした
ポーカー・プラットフォームをゼロから作るというのは、同時に多くの帽子を被るということだ。どんな日でも、私はゲームのロジック、コンプライアンス要件、プレイヤー体験、資金取引のフロー、そして互いに何の関係もない他の百くらいの事柄について考えている。AI は、そのすべてを把握し続けるうえで、本当に救いのような存在になっている。
そしてついさっき、私が段落をひとつ書いてほしいと頼んだだけなのに、私たちのインフラをデプロイしようとした。
状況
このポーカー・プラットフォームは詳細な技術仕様書の上に乗って動いている — カード・エンジンの仕組み、ledger がプレイヤー資金をどう追跡するか、ジオフェンシングがどうテキサス限定のプレイを強制するか、どのようにベニューが自分専用のホワイトレーベル体験を受け取るかまで、すべてを扱う生きた文書だ。あらゆるものが、その上から構築されていく土台である。
Terraform による infrastructure-as-code のアプローチを公式化する段階に来たとき、私はその戦略を仕様書に書き残したかった。どんなパターンを使うか、Azure のデプロイをどう構造化するか、その全体的な思想。ひと節。数段落。
私は AI に、それを追加してくれと頼んだ。
AI はその代わりに、完全に実行可能な Terraform 実装を丸ごと追加した。
コードはいい、成果物は違う
モジュール。変数ファイル。リソース定義。完全にスキャフォルドされた IaC プロジェクト — markdown 仕様書のなかに埋め込まれて。
面白いのは?コードは実際良かった。しっかりしたモジュール構造、きれいなリソース整理、まっとうな変数命名。もし私が Terraform セットアップを 構築してくれ と頼んでいたなら、それは強力なスタート地点だっただろう。
しかし私が頼んだのは戦略を 記述してくれ であり、実行してくれではない。「Terraform をどう使うつもりかを文書化せよ」と「はい、これが Terraform だ」の間には、意味のある差がある。人間ならそれに気づくだろう。AI は自信たっぷりに気づかなかった。
なぜこれがポーカー・プラットフォームにとって特に重要なのか
ポーカー・プラットフォームには、正しくなければならない動く部品が多い — ざっくり正しいのではなく、方向として正しいのでもなく、まさに正しくある必要がある。ゲームの状態、ledger の記帳、コンプライアンスのルール、geofence のロジック。仕様書は設計と実装の間の契約だ。そこに何かを加えるときは、意図的でなければならない。
頼まれてもいないのに気を利かせてコードを生成し、仕様書のなかに落とし込む AI は、ただ余計な作業をしているだけではない — 下流のすべてが依存している単一の真実の源を、汚染する可能性がある。これほど敏感なコードベースでは、誤解された指示ひとつの爆発半径を軽視できない。
今回の件は影響が小さく、修正も簡単だった。しかし、これから作り続けていくうえで心に留めておく価値のある何かを、よく示している:AI は自信を持って実行し、質問はめったにしない。ループの中の人間は、言われたことと意図されたことの間のずれを拾うために存在している。
修正と教訓
生成されたコードを消すのに 30 秒。明確な制約を付けてプロンプトを書き直すのにもう 30 秒:「散文のみ、コードブロック禁止、戦略を記述せよ。」 二度目で、私が望んでいたものが正確に返ってきた。
実務的な教訓:AI にドキュメントや仕様書の作業を頼むときは、言った通りのことを正確にやる誰かへの指示を書いていると思って扱うこと。そして、その誰かはあらゆる曖昧さを、より多くやっていい許可として寛大に解釈する、と。なぜなら、それがまさに AI のすることだからだ。
フォーマットについて明示的であれ。「X についてのセクションを追加せよ」は曖昧だ。「X についての我々のアプローチを記述する、コードのない散文のセクションを追加せよ」は曖昧ではない。
間違った方向に過剰納品することを想定せよ。AI は、より少なくではなく、より多くへと傾く。タスクそのものが加算的なもの(仕様書の更新など)である場合、その本能にはガードレールが必要だ。
commit する前に読め。当たり前のことなのに、なぜか、もっとも頻繁に飛ばされている工程でもある。
私たちはこのプラットフォームを公の場で作っている — 勝利、奇妙な迂回、そして道具たちが予想外におかしなことをする瞬間まで含めて。今回は、そのうちのひとつだった。
このようなプロジェクトにとって、AI は驚くべき存在だ。そして時々、ちょっと助けたがりすぎる。
agentic AI、spec-driven development、そして AI を使って本番システムを構築するのが実際にはどんな感じなのか、については The Salty Korean でより深く書いている — ポーカー抜きの、ポーカーの背後にある方法論。
プラットフォームは順調に進んでいる。また近いうちに。
Stay salty.
The Salty Korean
Salty Poker Networkの創設者。テキサスポーカー、プラットフォーム構築、オンラインポーカーの未来について執筆しています。 詳しくは The Salty Korean.